A page of the collagen

コラーゲンの歴史

コラーゲン(ゼラチン)の歴史は長く、これほど日常生活に密接に結び付いている物質はあまり無いのではないかと思います。しかし、それとは反対にゼラチンに関する文献や資料は数少なく、そして、実際に各分野にゼラチンの基本的特性と実用性を兼ね備えた資料はほとんどないというのが現状です。ゼラチンは古代エジプトのにかわ製造にその起源を発していると言われていて、主に接着剤に利用されていたといわれています。工業的規模で生産が始まったのは、1690年のオランダが最初であるとされており、1700年代のイギリスにおいては主要産業となりました。さらに1800年代に入るとフランス、アメリカ、ドイツなどで完全に工業化され現在に至っています。1800年ごろまでは主原料が皮だったのですが、1841年にイギリスで脱灰牛骨(オセイン) の製造技術が確立されてからのち、19世紀初頭には工業的な骨ゼラチンの製造も開始されました。そして、19世紀後半、写真乳剤にゼラチンが応用されるに至り、ゼラチン工業はさらに発達したのです。

 

また、日本での工業化が欧米より遅く1900年代に入ってからですので、それほどの歴史には至っていません。この理由の1つとしては、日本では古くから、寒天が食用として利用されていたからだと考えられています。寒天は、5000年以前より用いられているのですが、日本でゼラチンが取り入れられるようになったのはせいぜい約100年前くらいなのです。


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Last update:2020/7/30